2012年5月アーカイブ

法政大学で郡山医療生協の取り組み報告

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 5月24日第26回サス研フォーラムで「核害に立ち向かう」と題して、この間の郡山医療生協の取り組みを報告してきた。主催は法政大学サスティナビリティ研究教育機構であるが、私としては、全く知らない組織であった。実は、研究教育開発機構の責任者である舩橋教授とは、チェルノブイリ視察に一緒に同行した関係があり、先生の推薦でこういうことになったと思われる。報告は、法政大学の市ケ谷キャンパスで行ったが、遠隔講義システムで多摩・小金井会場にも配信したようで、何人の方が聴講されたのかはわからない。市ケ谷の会場には約40名でした。(参加者の中に医療福祉生協連の高藤さん・高谷さん・相良さんの3名の姿があった)
 

 報告の内容は、

 

1.郡山医療生協の組織、事業、活動について

2.原発事故による被害の実態と複雑な様相

3.チェルノブイリ視察から何を学んだか

4.核害に対する郡山医療生協の考え方とこの間の取り組み

5.脱減原発へ向けての訴えという5点であった。

 

 報告の後に舩橋教授が次のようにまとめを行った。1.福島県内でも被害の様相が複雑であり、実態をよくつかむことが大切であること。2.郡山医療生協の取り組みを聞いて、その取り組みが、今回の災害に対して医療生協という組織形態やこれまでの活動を生かした取り組みであったこと。3.チェルノブイリの視察から学んだ情報と教育の重要性や健康被害を長期的に見ていく必要性が強調されたこと4.医療生協の理念、思想の根本が主権在民にあり、基本的人権を主張した取り組みであること。その上で3つの質問があった。

 
1.今回の災害への対応で他の病院や組織との違いや利点について

2.組合員でなくても相談や支援をしてもらえるのか

3.福島県外の人へのメッセージは。

 

 そのほか2,3人から質問があり、それぞれ答えた。
 最後に私の感想であるが、先生方とのやり取りを通じて、地域に医療生協があること、事業所があること、支部や班があること、この事自体が大きな力になるんだなということを改めて痛感させられたことである。参加された先生方も医療生協への関心が高まったと思われる。

(宮田育冶)

 

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正確な情報と知恵を寄せ合って!

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 内部被ばくでもっとも多いのが食品を通じての取り込みです。測定値の情報や産地などを参考に、汚染の傾向を知り、汚染の少ないものを選びます。きのこのほか、果物のベリー類にも注意が必要です。魚では、昨年から10月?採った海域を「産地」とするよう水産庁として表示の改善をおこないました。
 4月?の新基準では、牛乳は200Bq/kgから50Bq/kgへと減少しましたが、ヨーグルトは100Bq/kgです。惣菜や外食などは、行政では測定されていません。輸入食品は農薬や添加物の面で国産のものに比べて問題があることが多く、放射能の害を助長してしまうことが心配です。安全性のチェックや放射能だけで判断するのは避けなければなりません。

 

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ひと手間かけていますか?

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“予測予防”の実践”


 昨日も野菜の除染方法をお知らせしましたが、全ての食べ物についても習慣化させることが大切です。
 中国茶で今も伝わる、一煎目を捨てる「洗茶」という習慣は、衛生状態のよくない時代に、茶葉を熱湯消毒して汚れを洗い流すために行われていたもの。もしセシウムがあっても、捨てる一煎目のお茶にセシウムが溶け出して放射線ダウンが期待できます。

 

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 5月22日(火) 退職女性教職員の会である「あけぼの会」からの依頼をうけ、宮田専務による、ベラルーシ・ウクライナ調査報告がおこなわれました。元教員の方々が対象(組合員として見知った顔もたくさんありました)ということで、現地の学校教科として位置づいた放射線学習や、食品の放射線測定とともに整備されている学習センターの存在などが強調されました。参加者からは「子どもたちを守るために、自分にできることは何ですか?」という内容の質問も出され、現在とりくんでいる署名活動の協力を依頼しましたが、元教員のみなさんの力をどう発揮してもらえるか、あらためて考えさせられました。

   (組織部小抜)

 

 4月28日(土)桑野支部で支部総会が行われました。総会終了後には記念講演として「ベラルーシ・ウクライナ視察報告」を宮田専務より講演をして頂きました。講演終了後には、富岡町から避難している方から、「現在、除染もそれほど進んでいない状況ですが、富岡町に帰れる日が来ると考えますか?」という、シビアな質問がなされ、問題の大きさを実感させられる講演となりました。また、専務より「食べ方の安全マニュアル」「林檎の力」、2冊の本の紹介があり、売れ行きも好調でした。

                                                   (宮田)

 

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 みなさんは毎日、食べ物、飲み物で大変気を使って過ごしていると思います。 どんなヒト手間をかけていますか?
 セシウムは、28度のお湯に溶け出す性質があります。野菜は、適当に切ってぬるま湯につけて、さらに「お酢」を少し入れます。するとセシウムのプラスイオンとお酢のマイナスイオンが反応し、吸着します。数分経ったら、流水で洗い流します。スライス肉でも同様です!
 今は「クセ」をつける期間だと思って、子どもたちにも伝え続けていきましょう!基本は「予測予防」です。

 

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核・原発は人類に何をもたらしているか

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 上図は、米国の乳児1000人に対する死亡率をです。年ごとに始めは下降していきますが、途中で急に下降が止まります。それはネバダの核実験が始まったときです。それ以降、核実験のたびに乳児死亡率も合わせて上昇しています。これは米ソ英による大気核実験停止条約が締結される1963年まで続きます。しかし、中国とフランスは核実験をつづけました。1961年に北シベリアでソ連が5000万トンのTNT爆弾に相当する巨大な原爆実験をしました。広島原爆は1万キロトンTNTでした。広島の5千倍の威力の原爆です。 これから世界中の子どもたちにガンや白血病が発生することが予想されました。 そしてその後、実際にそうなりました。
 アーネスト・スターングラス博士は核実験を止めないと世界中の子どもたちにガンや白血病が発生することになると「サイエンス誌」で警告しました。そこでケネディ大統領はテレビとラジオで演説し「われわれの子どもたちの骨に含まれるストロンチウム90や血液中の白血病細胞をなくすために核実験をやめなければいけない」と国民に呼び掛けました。1970年以降(大気圏核実験中止)、乳児死亡率が下がりました。しかし、すべての州でベースライン(核実験がなかった場合に予想される乳児死亡率)に戻りませんでした。多くの州では乳児死亡率の下降が止まってしまいました。ベースラインとの差がまだありました。乳児の低体重率は条約締結後に低下し、そのまま降下するはずでした。しかし、2つのことが起こりました。
 スリーマイル島事故が起こりました。その後しばらくして乳児低体重率の下降が止まり上昇し始めました。
それから1986年のチェルノブイリ原発事故です。それによって放射性降下物質が世界中に広がりました。低体重率はその後上昇し、大気核実験が行われていた時期と同じレベルに戻ってしまいました。このころから明らかになったことは、放射性降下物が、原子炉事故と原子力発電所の通常運転による放出にとって替わられたと考えられることです。

 

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上図はコネチカット州の乳がん発生率です。同じように1935年から1945年までガンの発生率は上昇していません。実際、多少減少傾向でした。
そして核実験中に上昇し、1967年にコネチカットで最初のハダムネック原子炉が稼働すると急激に上昇します。1970年にミルストーン原子炉が稼働するとその5〜8年後に大きく上昇します。

 

核と人類は共存できない!

 

 

 


 

 1986年4月末からチェルノブイリの放射能汚染は拡がった。日本では、今中哲二さんたちが5月4日からI131、I132、Cs134、Cs137などの核分裂生成物を検出している。ヨウ素131の最大値は雨水1リットルあたり500ベクレル、牛乳から25ベクレルで、セシウム137の沈着量は平均200ベクレル/m2であった。上図は気象研究所が50年間続けたCs137とSr90の沈着量です。1986年のピークがチェルノブイリ。1960年代には大気圏内核実験により世界中で猛烈な汚染があった。チェルノブイリからのCs137は、日本では過去の核実験全体の3%程度に相当しました。ヨーロッパではなんと核実験を全部合わせたくらいの汚染状況でした。
これらに伴う、健康につながる影響についても今後見ていきましょう!
 

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しゃべる線量計 大活躍!

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 4月に福島県盲人協会がら贈呈された“しゃべる線量計”を眼科窓口で貸し出しをおこなっていますが、貸し出し開始からきれることなく多くの方々に貸し出されています。眼科スタッフによると、「貸し出し期間はそれぞれですが、現在は予約でいっぱい」とのことで、しゃべる線量計が地域で大活躍しています。

 

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4月に福島県盲人会から贈呈された線量計 「核害対策室ニュース4月より」

  

福島県における土壌放射線モニタリング調査結果 2012年4月6日
 

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 原子力災害現地対策本部が福島第一原発事故発生前後における県内の土壌中のストロンチウム、プルトニウムの沈着量の変化を把握するために過去の調査結果と比較可能な地点を選定し調査を行いました。その結果、Sr90では、大熊町と双葉町郡山そして浜通、中通で今回の事故の影響と思われる沈着量があった。会津についても以前からの沈着がみられた。Pu238、Pu239+240においても同様の結果となりました。いずれも過去の核実験の影響によるものとしています。以前からの原発の原因も否定できません。
 日本の土壌は、すでに汚染され続け私たちの健康を脅かしています。今後も継続した健康管理が必要です。 この結果は“核は人類と共存できない”ことを証明しています。
 

大飯原発再稼働と"未来への責任"

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 国内で唯一稼働していた北海道電力泊3号機が5月5日に停止し、原発ゼロの時を迎えました。一方、政府や財界の原発再稼働へ向けての動きが活発化し、おおい町議会は大飯原発3号機、4号機の再稼働を11対1(反対したのは共産党町議のみ)の大差で可決しました。原発再稼働の持つ意味を、“将来の負担”“未来への責任”という視点で考えてみたいと思います。
 2009年1月に運転停止、廃炉となった浜岡原発1・2号機の廃炉計画では、解体終了を2036年度と見込んでいます。発電を停止してから解体終了まで27年間、使用済みの核燃料棒や放射能に汚染された設備の処理が続きます。しかも、最終処分の方法や場所は未だに決まっていません。立地地域の人々は、作業中の事故や地震・津波等の自然災害を引き鉄とする放射能汚染の危険と隣り合わせで暮らすことになります。同時に、数十年にわたって放射能の危険に満ちた仕事が地域に残されることとなります。
 廃炉・解体に要する費用は、消費者の電気料金に上乗せされます。言い換えると、将来の世代が発電しない原発の処理費用を負担させられることに他なりません。そして、一旦事故が発生すれば、廃炉費用の負担どころではない膨大な負担が発生することは、福島の事故をみても明らかです。
 原発は、長く見積もってもその寿命は40?50年。この間に暮らす世代の利益のために、立地地域に住む人々には放射能汚染というリスクを、電気の消費者には廃炉・処分費用という経済的負担を将来にわたって押し付けることになります。原発再稼働は、“将来の負担”や“未来への責任”を考えない、“今さえ良ければ…”という独り善がりの、その場凌ぎの選択と言わざるを得ないのではないでしょうか。
 

 

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「政府見解に賛成でも、2割が再稼動に反対」5/21付「朝日新聞」

 

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再稼動でゆれる大飯原発

神戸医療生協から"新玉ねぎ"届きました!

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 21日に神戸医療生協から新鮮な新玉ねぎが届きました。いっぱいの新玉ねぎは春のかおりとともに各職場に届けられました。

 

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心のこもった“連帯エールと共に!

 

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"ヒマワリ"を植えよう!

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 ヒマワリを植える季節です。昨年はたくさんの花を咲かせ、私たちのこの地での思いを表現しました。今年もまた、街中ヒマワリでいっぱいにしましょう!この活動を通して、オール郡山、オール福島の思いを全国、世界に大きく発信していきましょう!

 

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 21日の1支部ミニディサービスにおいて、利用者さんたちがヒマワリの種を袋に小分け作業を手伝ってくださいました。ありがとうございました!
   

  

 5月15日、京都民医連看護部一同様から第2回目の便、米(こしひかり)75kgが届きました。
 今回は、外来、病棟、ステーションなど看護部を中心とした職場で分配させてもらいました。持ち帰って早速食べたという職員からは、普段食べている米より甘みがあってとても美味しかったという感想が寄せられました。京都民医連看護部の皆様、ありがとうございました。
 

              (西東店長)

 

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 昨年5月から“ひまわりプロジェクト”がはじまり、全国各地からひまわりの種が送られてきました。病院周辺や職員・組合員宅でひまわりの種をまき、たくさんの花を咲かせました。この取り組みは、郡山をはじめ福島県全域にひろがりを見せました。 ひまわりのセシウム集積力は微力ではありますが一定の効果があります。
その根っこは庭に穴を掘り埋める。これは“核害の街で生きる怒りの象徴”である!孫子の代まで伝えていこう。 将来へ向けて、“原発ゼロ実現”の日まで!

 

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 15日、山形の酒田市にある健友会・本間病院に招かれ、鹿又主任が「核害に立ち向かう」と題して講演を行いました。。講演の中ではこの1年間、全国の仲間に支えられることによって頑張ることができたとを伝え、民医連の大切さをあらためて確認しあいました。その後、これまでの取り組みをはじめ、除染活動や内部被爆低減の取り組みの強化、さらにそれらを含めた長期的な健康管理を進めていく必要性を訴えをしました。また、原発再稼動に関わり、全基廃炉をめざして力を合わせていくことを訴え確認しあいました。
 講演には、本間病院の職員が夕方の時間にもかかわらず約70人が参加し、講演後の質疑時間にも積極的な発言がなされ、有意義な交流がおこなわれました。

 

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 先日、医福連・全日本民医連に向けて福島県生協連医療生協部会(部会長:宮田育治)として、この夏の「サマーキャンプ」成功のために看護師支援の要請をお願いしました。
要請内容は以下のとおりです。

 

 支援期間:H24年8月?9月末
 支援日数:基本的に2週間以上
 支援内容:看護業務 介護業務

 

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昨年、静岡でのサマーキャンプ

 

 

浜北48便届きました!

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 15日に浜北48便が到着しました。玉ねぎ、にら、手作りマーマレードを各職場に届けました。

 

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“浜北の橋爪師長さんがらのお手紙から”


 ”浜松は玉ねぎがたくさん採れます。桐山さんから毎週届きます。今日は高津さんからのジャムも届いたのでみなさんで分けてください。13日の県母親大会で福島の方のお話をききました。”

 一昨日は大変お世話になりました。また色々お手数をかけ申し訳ありませんでした。皆さんお忙しい中、あんなに沢山の職員の方に参加していただき皆感激しています。
 福島の職員の皆さんとの交流の後は「かんぽの宿郡山」でゆったりお湯につかり、おいしい料理で地酒をたっぷり飲んで、夜遅くまで語り合いました。夜の夕食交流会では参加した職員の多くが「実際に職員の方の思いや苦労、実態などを生の声を聞き、改めて原発の問題・事故の深刻さ・政府・東京電力のひどい対応を知った。またそこで"福島で生きる”と決意し奮闘・苦悩する職員の姿に感動した」と感想を述べていました。また「今日聞いた話を、職場に伝える伝道師となろう」と多くの参加者の口から語られました。翌日は会津若松で観光しました。おちついて歴史と文化の香る街で、食べ物もおいしく皆喜んでいました。またいきたくなるところでした。(地酒、おわまんじゅう、そばはおいしかったです。また紹介いただいた「とん太」のランチボリュームもあり好評でした) 今朝は何人もの職員が職場の朝礼で福島の交流会 のことを報告していました。また福島への継続的な支援活動をもっと強めようと訴えていました。
 当面、「放射線量測定器の寄贈と復旧復興の継続的支援(親子リフレッシュ等交流企画)のための募金」に全力をつくします。今後ともよろしくお願いします。

                                富山民医連・寺跡

 

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 野菜や果物などの食品に多く含まれるビタミンCには、放射線障害の原因となるフリーラジカル(活性酸素)の働きを抑える効果がある。放射性物質に影響されにくい体をつくるために、ビタミンCなどの抗酸化ビタミン類をあらかじめ十分にとっておきましょう!

 

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富山民医連復興支援ツアーで懇談・交流

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 12日(土)富山民医連主催でふくしま復興支援ツアーが取り組まれ、その一環として郡山医療生協との交流会がおこなわれました。富山民医連からは富山医療生協、とやま虹の会、ふれあい薬局と県連事務局から17人が来られました。交流会では、はじめに坪井院長から「ベラルーシ視察報告会」、その後、3班にわかれて交流会をおこないました。その中では、震災当日の状況やその後の放射能に対する取り組みや思いなどを出し合いました。最後に富山医療生協の石川専務から「今回の取り組みは、職員たちが今の福島を見て、感じ、拡げることを目的にきました。」「これからも原発をゼロにするために、福島を励まし続ける」というあいさつに私たち参加者一同、たいへん励まされた交流会となりました。
 

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坪井院長の講演(左) 班に分かれて懇談・交流(右) 

 

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モニタリングポストの前で記念撮影(左) 富山の新鮮野菜も届けられました(右)

 12日(土)白河支部の総会がおこなわれ1年間のまとめと今年の方針が議論され、放射能に立ち向かって活動をしていこうと確認されました。
 その後、第2部で「核害に立ち向かう2012」と題して鹿又主任が講演を行いました。その中では昨年の取り組みを踏まえて、継続していくことと食品の新基準値が示されたことによる対応や今、核害対策室で検討していること。そして、原発が止まった現時点でどう考えて、どう行動するのかなどの話がされました。質問の中では、「どのような状態が安全と言えるのか?」の問いに「全てにおいて予測予防の観点で対応していくことが大事」など具体的なやり取りがなされ、有意義な学習会となりました。

 

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 10日木曜日の午後から保育園の除染活動がおこなわれました。保育園の除染は約1年ぶりになります。放射線科による定点測定の際、「保育園の側溝が高い」との指摘があり除染をおこなうこととなりました。急な呼びかけにもかかわらず、保育士、父母会、職員など約20人が集まり作業がおこなわれました。
 除染の結果、5μsv/h以上あった側溝が0.45μsv/hと10分の1以下となりました。
参加されたみなさん、お疲れ様でした!

 

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 4月28日 桑野支部で支部総会が行われました。総会終了後には記念講演として「ベラルーシ・ウクライナ視察報告」を宮田専務より講演をして頂きました。講演終了後には、富岡町から避難している方から、「現在、除染もそれほど進んでいない状況ですが、富岡町に帰れる日が来ると考えますか?」という、シビアな質問がなされ、問題の大きさを実感させられる講演となりました。また、専務より「食べ方の安全マニュアル」「林檎の力」2冊の本の紹介があり、売れ行きも好調でした。

 

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真剣に聞き入る支部組合員さん

 4月24日にくわの福祉会においてベクレルモニタLB200の説明会が開かれ、鹿又主任から機器の取り扱いと注意点などが話され、その後、実際に食養給食1食分や畑で取れた野菜などを計りました。野菜からは60ベクレルが検出されましたが、それをお湯に浸し“お酢”をかけて洗い流すと2ベクレル程度(ND)まで下がりました。調理方法で除染できる!

 

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実際に測定する、くわの福祉会の職員

 

 先日、上位機種のLB2045が入ってから放射線科や組織部のメンバーが中心に測定を担当し、職員や組合員さんからのサンプルをテスト測定を進めています。
 LB200で簡易測定をし、一定のカウントが出た時点でLB2045による再測定を行っています。
 この間の測定結果の概要としては、井戸水については5日間程度放置してから測定すると鉱物由来の放射線はなくなる事がわかりました。食べ物では今年採れた郡山の山菜などでセシウム134、137それぞれ検出されています。
 

 たけのこ  21.46Bq/kg
 わらび   60.31Bq/kg
 うめぼし 105.73Bq/kg

 

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ベクレルモニタ LB2045(左)  LB200(右)  

 

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LB2045のスペクトルメータ結果票

 3日に福井民医連からたまご150個が届けられました。新鮮な“おっぱなし卵”です。なじみのたまご到着にうれしそうでした。

 

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浜北野菜は“46便”

 

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日本の原発"全停止" 

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 北海道電力は5日午後11時3分、国内で唯一稼働していた泊原発3号機(北海道泊村)の出力がゼロとなり、定期検査に入った。これで日本の商業用原発50基がすべて停止となった。全原発停止は1970年(昭45)以来42年ぶり。

 

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 5月5日に止まった“泊原発”

 5月5日、北海道の泊原発が停止したことで日本の全原発が停止した。大飯原発再稼動をめぐって推進勢力と周辺住民、自治体で賛否の議論がおこなわれていましたが、全国民の反対運動の前に再稼動をできず、5日の全停止を迎えた。この結果は、何よりも福島原発事故を教訓に“もう原発はいらない”の日本全土を覆った国民的たたかいの成果でした。
 この福島で被害を受けた私たちにとって、今後も核害に立ち向かい取り組みを進める上で大きな励みになっています。
 しかし、たたかいはこれから!少しでも力をゆるめれば推進勢力は再稼動を押し付けてきます。原発は止めただけでは安全とはいえません。私たちの考え方も一歩前へ進める必要があります。
 危険がなければ再稼動できるのか!地震、津波を防げれば安全なのか!なし崩し的な再稼動論議に惑わされてはいけません!原発の存在自体を許してはなりません!
 今年も反核平和大行進、原水爆禁止世界大会がおこなわれます。全世界の人たちと手を結びさらに運動を進め、“核は人類と共存できない”ことを確信に力を集中させていきましょう!

 

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 東日本大震災、福島原発事故から1年と少しが経ちました。東北の被災地では、まだまだ厳しい環境の中で過ごされておられることと存じます。とりわけ、福島民医連の皆さんは、原発の放射線にも不安を持ちながら、みずからの生活と共に地域医療・介護の現場でがんばっておられることに敬意を表します。
 福島民医連で働く仲間のみなさんに、奈良民医連から連帯の気持ちを込めて、メッセージと三輪そうめんをお届けいたします。細く長いお付き合いを今後ともよろしくお願いいたします
          

      奈良民主医療機関連合会

 

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浜北野菜45便届きました!新玉ねぎ

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 連休明けの昨日。浜北野菜45便が届きました。ゴールデンウウィークのお休みに出勤?して発送していただきました。新鮮で生でガブリといけそうです!
 

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浜北野菜こうして届きました!

 

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郡山のみなさん、お元気ですか?  玉ねぎをたくさんいただいたので  おくります。

      高瀬

子どもヒマワリプロジェクト

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 4月26日(木)、子どもひまわりプロジェクトの推進会議の中で、食品放射能測定器の見学会を行いました。プロジェクトのメンバーは各地域の組合員さんです。これまで、自治体が行っている食品測定や、学習会、見学会に参加された方も少なくはありません。今回見学したのは核種毎の判定がでる測定器とあって、皆さん期待いっぱいに説明を聞き、思い思いの意見が出されました。組合員さん向けの測定が始まった場合、広く多くの方に利用してもらうためにはどうすれば良いのかが最大の課題です。組合員さんに利用してもらうための具体的な話し合いが始まりました。

 

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食品測定器ベクレルモニタLB2045の測定の様子

富久山支部主催の学習会

 

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 4月28日(金)、富久山支部主催で八山田地域の方たちを対象に、宮田専務の「ベラルーシ・ウクライナ調査報告から学ぶ」の学習会を開催しました。質疑応答ではするどい指摘も出されました。   
?現地では、農地や山の除染はやらず、街場だけ行なったとのお話。では、街場は出された土などの汚染物質は、どのように処理されたのか??チェルノブイリ周辺で26年間生きてきた住民の健康データがある。その中から、郡山と汚染状況が似ている人々のデータで比較して参考にしていけないか??桑野協立病院では、放射線の影響を何を目安に捉えようと考えているのか?どのように対応していく考えなのか?
 宮田専務も即答できない内容もありました。学習会の積み重ねは、各自の問題関心、要望が出されることで、こちらも勉強させられる貴重な機会だと痛感しました。(小抜)

 

 

大槻支部さざなみ班会 宮田専務 チェルノブイリ視察報告

 

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 大槻支部さざなみ班の班長さんから専務のチェルノブイリ視察報告をぜひ班会で聞きたいと要望があり、4月25日に班会を開催しました。「孫と暮らしているので、自分達ができることを聞けたのでよかった」と感想が寄せられ、さっそく食べ方安全マニュアル・林檎の力の本を購入されました。
 大勢の講演会もいいけど、班会だと気軽に質問や意見が言える雰囲気があるので、医療生協の班会らしいなと感じました。(六郎田)

"ぷち学習"

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 ウラン235に中性子1つがあたると原子核から2つにわかれ(核分裂片)、それとともに大きなエネルギー(熱)を出す。ウラン235は上図の様な核分裂生成物をつくり、原子炉を止めてもこれらの放射性物質は崩壊熱を出し続け、使用済み燃料でも4?5年間は冷却する必要がある。これを止めることは出来ない!

 

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 5月1日、郡山開成山公園野外音楽堂において第83回メーデー郡山地区集会が行われました。昨年は、原発事故との関係で屋内で行われましたが、今年は例年通りの会場で行われました。 主催者あいさつでは、原発事故からの復興は、生命・自由・幸福追求の権利、生存権など憲法の保障する基本的人権が実現されることとし、今こそ、原発事故の収束と廃炉、事故原因の究明、徹底した除染、被害者の完全賠償などを国と東電に求め、この福島・郡山の新しい未来を創っていこうと呼びかけました。その後、郡山駅前まで元気良くデモ行進で市民にアピールしました。

 

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 2012050204.jpg 希少品“しまなみかがやき”


 収穫時期は3月?4月です。柑橘の中でも珍しい希少品種「しまなみのかがやき」は、生産者が限られていますので一 般市 場には出ていません。ネットショップでは、当店でしか手に入りません。入手困難な品種で、清見、デコポンに並ぶ定番柑橘として今後大ブレイクの予感。。。
 

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 バックヤードとは裏庭のことです。たとえば原発建設の是非について世論調査をしますと、「安全性に不安がある」と言いながら「なくすわけにはいかないだろう」から「安全に十分注意しながら運転してもらいたい」と答える人が最も多い。
ところが「あなたの家のそばに原発が造られる計画が持ち上がったら、賛成しますか反対しますか」と聞くと「反対だ」という人の方がずっと多い。総論賛成各論反対のニンビイです。ニンビイは理不尽でわがままな、いわばエゴイズムの表れであると誰もが言うでしょう。一般論としては確かにその通りです。

(清水修二著 原発になお地域の未来を託せるか 自治体研究社 より)

 

 原発事故を体験し、実際に汚染地域に居住している私どもとしては、ニンビイなのは福島県民だろうかそれとも、、、といった次の論理展開が始まる。
 “危険だと誰もが承知している原発を安全だと懸命に言いくるめようとしている人たちの姿を見ると、私どもは「日本国憲法を盾に団結する力を矛に」どうしても生存権を主張し続けなければならないと強く思う。”これはニンビイをはるかに通り越した人類のテーマだ。(坪井)

 

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