2012年7月アーカイブ
中部電力浜岡原発(静岡県御前崎市)の再稼働の是非を問う住民投票実現を目指す市民団体「原発県民投票静岡」は12日、署名数が約10万8千人分に達したと発表した。県の住民投票条例を知事へ直接請求するのに必要な6万2千人分(有権者の50分の1)の署名数を上回ったとしている。
7月9日にテレビでお馴染みの経済ジャーナリストの荻原博子さんと同じくジャーナリストの猪熊弘子さんが郡山の状況を教えて欲しいとつくしんぼ保育園を取材にきました。その内容が今月号の「女性自身」と「サンデー毎日」に掲載されました。記事の内容をみると、私たちの思いや現状をそのまま受け止めていただいたものとなっています。
昨年に引き続き、今年も多くの夏リフレッシュ企画が組まれています。全国各地からの様々な企画が準備され、独自企画を含めて12企画。そのうちの“西会津ちゃっかり企画”が昨日から2拍3日でスタートしました。佐藤看護部長の企画で西会津の自然に囲まれたなかで過ごす内容です。早速、子供たちの元気な写真が届きました!
7月25日(水)、大玉支部主催、大玉村の後援をもらっての医療講演会を開催しました。齊藤先生をお招きし、「認知症の早期発見と治療法」というテーマで講演をしていただきました。簡単な計算や記憶力テストを織り交ぜながらの講演だったので、考えたり、笑ったり・・・会場に集まった40名の方々が“自分も参加している”と感じられるような講演会でした。
組織部 関根
25日(水)に8月1日より薬剤師支援が開始されるにあたり、ファルマプランから支援に入っていただく薬剤師の南條さんをはじめファルマプランの山崎専務、薬局長の遠藤さんが桑野協立病院を訪問されました。はじめに病院全体を見学し概要をお伝えしました。その後、具体的な薬局業務の内容や勤務体制、休暇などについて確認がされました。
南條さんは、8月から3ヶ月間の支援となります。毎日、福島から新幹線で通っていただきます。郡山はあまり慣れていないようですので、皆さん気軽に声をかけてくださいね!よろしくお願いします。
日本政府は現在、将来の自然エネルギーや原子力発電の割合について、国民から公式に意見を募集しています。意見をインターネット/FAX/郵送で送る「パブリックコメント」を現在募集しています!(8月12日PM6時締切)
送り方は、自由。みんなで参加しよう!
2011年3月に起きた東日本大震災による福島原発事故。日本政府は、太陽光や風力といった再生可能な自然エネルギーを、今後の新たなエネルギーの柱の一つとして位置づけることを宣言し、国のエネルギー政策の基本方針を定めた「エネルギー基本計画」を大きく改訂する作業を開始しました。そして、2012年6月29日、政府が設置した「エネルギー・環境会議」は、「エネルギー・環境に関する選択肢」を発表しました。この「選択肢」は、2030年の時点の原子力発電の割合をどれくらいとするか、3つの案を示したものです。この選択肢の議論をもとに、今年8月末に出される結論が、これからの日本の原子力政策、自然エネルギー政策、地球温暖化政策を決定します。 エネルギーに関するあらゆる問題がかかわる、この「選択肢」。 今、政府はその内容に対する意見を、広く国民から募る「国民的議論」の場と、その機会を作ろうとしています。私たち国民、福島県民の選択と決定が、未来を決めます!
6月に神戸医療生協で放射能・原発問題の学習会を鹿又主任が行なった際の感想やメッセージが届けられました。みなさんの心を寄せる思いが伝わりました。
大阪民主医療機関連合会
事務局長 土井 康文
震災の復興事業が予想以上に滞っている状況の下で、被災地の住民たちの困難は引き続き深刻です。特に原発事故による放射能汚染に苦しむ福島の抱える問題は、過去に経験したことのない複雑な様相を呈しています。現在福島民医連で働く仲間や共同組織の中でも、放射能汚染に対する考え方は様々で、デリケートな問題も含めて課題が山積となっています。除染や健康調査、現地での生活の仕方、様々な支援活動などについての方針提起も、画一ではなく現地の思いに沿った形で進めることが不可欠です。
全日本民医連第40回総会第三章、第一節に福島第一原発による放射能汚染及びすべての放射能汚染被害に向き合う活動は長期にわたり、全ての県連、事業所、職員がこの課題に正面から立ち向うことが提起され、?原発廃炉、再稼働反対の運動、?国・東電への要求運動、?住民に寄り添う相談・健康管理、?福島民医連支援、?医療機関、介護施設の存続、医療従事者確保の運動、?全国的国際的連帯津の課題が提起されました。
私たちは、原発ゼロに向けた取り組み、福島県民医連への看護師支援、近畿地協でのリフレッシュ企画などを取り組んできました。今後、全国的に、新たに福島民医連・わたり病院への医師支援がはじまり、今後各県連・院所での具体化がすすめられていきます。今回、大阪民医連として、福島の仲間への激励と連帯活動を行う取り組みの一つとして、全国で進められている、生鮮食品等の配送活動を行うこととします。
6月11日に核害対策室くわの会議が開催されました。
その中で、組織部の長谷川さんより、徐々に申し込みが進んでいるリフレッシュ企画の申込み状況について報告がなされました。また、放射線科の中里さんから6月の食品測定結果が報告されました。特に食養で測っている食材についての測定方法が出されました。
次に現在検討されている内部被爆測定器(FTF)の導入に関わって、設置場所の検討が行われました。設置場所候補としては眼科外来の待合フロアーが提起され、更に検討を進めていくことを確認しました。
その他、岐阜薬科大学の学生から支援活動の申し出があったことに関し、具体的にスケジュールなどを計画して実現していく方向で確認されました。
最後に、今年の核害に立ち向かう大運動プロジェクトを進める上で、別々に議論を進めていた核害対策室会議をはじめ、こどもひまわりプロジェクト(職員・法人)を統合し、プロジェクトを進めていくことを確認しました。
いつもお世話になっている広島のむねよし企画さまより、山梨のももが届きました。ありがとうございました。
いつもありがとうございます。おいしくいただきます!
2008年度から取り組んできた「地球に戻ろうウォーキング」において、目標としていた38万キロの達成を祝して、7月9日(月)に東部森林公園にて達成記念イベントを開催し、会場を1時間程散策した後、そうめんを食べながら交流しました。ウォーキング企画は、前企画の「月まで歩こう38万キロ」とあわせて足掛け7年にわたり郡山医療生協の組合員活動を発展させてきた企画であり、今回のイベントではウォーキングを通じて得た健康の喜びや各支部・地域で工夫されている取り組みを共有し、今後の活動の前進をつくっていくための場となりました。
保健活動委員会
昨日、テレビでお馴染みの経済ジャーナリストの荻原博子さんと同じくジャーナリストの猪熊博子さんが郡山市の実状を教えて欲しいと私たち郡山医療生協の職員に会いに来てくれました。懇談には、つくしんぼ保育園の保育士、放射線技師、看護師など7人が参加しました。その中で、原発事故の初期段階と現在の状況を特に子供への対応などについて話が進みました。特に食べ物の問題では、福島産を敬遠して西の食品を求め内部被爆を避けている努力に対し、心を寄せていただきました。予定していた2時間はあっという間に過ぎ、あらためて皆さんの思いに触れる機会となりました。
モニタリングポストの前で荻原さんと猪熊さん
6月?7月の組合員活動では「班づくり・班会開催月間」として、班活動に力を入れています。そこで、今年の新しい班会メニューとして、放射線問題をとりあげ「放射能から家族を守る食事づくり」という学習を検討しています。内容は、食品暫定基準についての考え方、国や自治体の食品測定の検査結果の状況、野口邦和先生の本を参考に、放射性物質を減らす調理の工夫などを内容としています。食物放射線測定器も有効に活用しながら、新たな学習活動として広げていきたいと考えています。先日、法人の保健活動委員会にて作成の報告をすると、「水についてはどう調査をしているのか知りたい」「実践も含めてやってみたい」などの意見が出されました。少しずつ班会メニューとして、組合員活動に入れていきたいと考えています。
(組織部 小抜)
7/3郡山医療生協・社保平和委員会14名で南相馬市の視察をしてきました。
バスで向かう途中、飯舘村の南部を通りましたが。車内にもかかわらず線量計には4μSv/hの数値が表示されており、さらに防護服を着て外を歩いている除染作業員をみると、とてつもない恐怖を感じました。しかし、そのような私たちの目では「危険な場所」であるその土地で、普段着のまま草刈をしている住民の姿がありました。“生活”をするということはこういうことなのだと、改めて思わされ胸が痛い気持ちでした。
南相馬では、市議会議員の方の案内で市内を視察しました。原町区の介護老人保健施設ヨッシーランドを案内され、地震と津波による被害の現状を目の当たりに言葉を失いました。20km圏内である小高区では、4月まで立ち入ることができなかったため、震災や津波の跡が数多く残されていました。ボロボロになった家が一年以上放置され、そこに戻ることがためらわれるような状況でした。比較的線量は低いはずであるのに、原子力災害により避難区域とされ、復興することがとても困難にさせられたこの土地を訪れ、原子力災害に対する怒りを改めて感じました。 一日も早く復興が出来るよう、そして、このようなことが二度と起こらないよう、社保平和委員会が活動をしていくという必要性を再確認した視察でした。
(組織部 箱崎亮瑛)
3.11当時のままの南相馬 津波の傷跡がのこる老健施設
郡山市では6月7日から保健所において2台のホールボディカウンタを使って測定が開始されました。
初期段階(6月中)では妊産婦を中心に測定が先行されました。0才〜3才までは動いてしまうことで測定は行われておりません。郡山市の予定では1日100人の測定を予定しているということです。
食養科の菊地ひとみさんは、先月12日に測定を行なったそうです。
検査日は自分で期間中選択できたそうです。測定器は、立位型のもの(キャンベラ・ファストスキャン)で検査をしました。検査結果は、ND(不検出)でした。実際に測定した感想を聞くと「特別な圧迫感もなく測定できた。」そうです。しかし、「測定時間2分間というのは、ちょっと長く感じました。」「こどもが測定できないのが残念です」と子供への影響を心配していました。
郡山医療生協としても早く導入をし、測定を開始したいですネ!
郡山市での測定風景
7月3日、本宮支部にて食物放射能測定を行いました。測定器のLB-200、はじめての外出です。郡山市では公民館に測定器が導入されてしばらく経ちますが、本宮市はそこまで配置されていません。今回は運営委員を中心に、まずは測定器を体験しようということで、栽培している野菜や、土壌などを持ち寄りました。
測定器がボタンひとつで操作できること。持ち運びができること。公民館などの遮蔽された建物であれば、測定環境として問題ないこと。などの利点を確認し測定をしました。
結果として気になったものとしては、土壌が3,000Bq/kg以上の数値を出しており、どのように対応したらよいかわからないということがありました。
「集会場を使って測定を呼びかけたら、結構需要はあるね」などの感想が出され、まずは体験者を増やしていくことを目指していきたいと感じました。
(組織部 小抜)
毎週、ほんとうにありがとうございます。
浜北の“橋爪つうしん”
前回、いただいた梅ジャムで美味しい食べ方を紹介していただきました。今回も活用方法の紹介が寄せられました。
ジャムとオイスターソースを同量混ぜて豚肉(スペアリブでも)につけて焼くと美味しいですよ!とり手羽でもOK!
“くらしと協同の研究所主催の記念シンポジウム”に参加して
京都で開催された、くらしと協同の研究所主催の記念シンポジウムに参加してきました。
特別分科会「東日本大震災と協同組合?福島の現況と協同組合間の連帯を考える?」で菅野孝志(新ふくしま農協専務)、佐藤一夫(福島県生協連専務)さんと3人で話題提供をしてきました。
私は、核害とのたたかいにおいて一人一人が学習し、情報やデータを得て、判断し行動していくいことが大切であること、協同組合が自主的住民組織として活動していくことが役割を発揮できることを強調しあました。最後に坪井先生から必ず言ってこいと託された「明治維新は西から京都から起こったが、平成維新は東北から福島から始めます。主権在民の住民運動「平成民権運動」を福島から起こします。」と訴えました。
コメントを法政大学から福島大学に赴任し試験栽培を通して放射性物質の移行率や土壌改良に取り組んでいる石井秀樹先生がしました。チェルノブイリ視察後久しぶりに会いましたが、先生の活躍ぶりが分かりうれしかったです。
7月1日午後から、福島からの避難者を交えての支援と連帯を考える交流会に参加しました。「避難者と支援者を結ぶ京都ネットワークみんなの手」代表の西山祐子さんから避難者の現状や取り組みを聞きました。京都に避難している福島の子供達に家族と友達に会える夢の夏休みを「こどもたちの夢の夏プロジェクト2012」に取り組んでいました。また、健康不安に対しては、京都民医連が子供50人の甲状腺エコー検査、血液検査、心電図検査をやってくれた。非常にありがたかった。全国的に避難者の健康不安に対応する取り組みを進めて欲しいという要請もありました。西山さんは福島医療生協の組合員でわたり病院を利用したこともあるようで、共通の知人もあり、現地での頑張り、避難先での頑張りを心を一つに進めることを握手で確認し、お土産を頂きました。
2012.7.2宮田育冶
こどもたちの夢の夏プロジェクトのTシャツを着て!
7月1日午後9 時、大飯原発3 号機が稼働を再開しました。再稼働に反対する圧倒的な国民の声を無視した強行に断固抗議します。
大飯原発の安全性の評価に客観的な根拠は一切なく、過酷事故を想定した具体的対策はなんら講じられていません。準備期間中も異常を示す警報が頻発するなど、原子炉そのものの安全性、および安全管理についての検証は全くされていません。
福島第一原発事故を受け、国は従来の重点防災区域を原発の周囲30km 圏に拡大しました。しかし、国の防災指針の整備が遅れているために周辺自治体の防災計画策定は不十分で、住民から不安の声があがっています。大飯原発の防災対策は、すべてにおいて3.11 の大震災以前の状態です。
福島第一原発事故によって、いまだに10 数万人が故郷を追われ、避難生活を強いられている中で強行された今回の再稼働は、福島県民の心を踏みにじるものです。原発再稼働反対の声は全国に広がり、連日各地で再稼働反対の行動が行われています。毎週金曜日夜に首相官邸を包囲する行動は、週をおうごとに参加者が増え、ついに6 月29 日には20 万人もの規模となりました。国民の怒りは頂点に達しています。
野田首相は財界やアメリカの圧力に屈するのではなく、いまこそ国民の声を真摯に聴くべきです。
政治判断ありきの、科学的な検証のない、なし崩し的な再稼働に道理はありません。専門家からも批判の声があがっています。福島第一原発事故の検証を急ぎ、教訓から学び、原発依存から脱却しエネルギー政策を転換することを求めます。そして関西電力管内の財界・大企業、自治体は、全力をあげて節電対策を講じるべきです。今からでもやれることはたくさんあります。
私たち全日本民医連は、大飯原発の再稼働に断固抗議し、即刻中止を求めるとともに、すべての原発を再稼働させないとりくみに全力をあげます。
2012 年7 月2 日
全日本民主医療機関連合会
会 長 藤末 衛
淡路島の名産・玉ねぎを贈ります
謹啓 日ごとに暑さの増すこの季節、皆さまお元気でお過ごしでしょうか。
私たちは、兵庫県にある神戸健康共和会(民医連)の協同組織=東神戸医療相互組合の「ほくら支部」(神戸市東灘区にある支部のひとつ)です。
今年5月の支部総会で、支部顧問の原口廣さんから、「阪神大震災で全国から受けた支援の恩返し。息の長い支援活動が必要だから、ことしも支援活動を継続しよう。今年は支援物資として、淡路の玉ねぎを送りたい。」と提案があり、運送費用などを含め支部全体で取り組むことにしました。
原口さんは阪神大震災のときに奥様を亡くし、現在までひとり暮らし。「震災の時に全国から支援をいただいただけでなく、それぞれの団体、関わりのある団体ごとに各地から支援募金や支援物資をいただいた。そういうことが、物質的に助けになっただけでなく、心の支えになった。被災、避難が長期にわたる人たちに、なんとかお金だけでなく、気持ちも届けたいから、今年は地元の特産品を贈りたいと思った」とも語っていました。
被災・長期避難生活にともなうさまざまなご苦労を乗り越え、奮闘していらっしゃる皆様に心からの敬意を表し、神戸で活動する私たちの思いを込めて、玉ねぎをお届けします。
ご賞味いただければ幸いです。
敬具
2012月6月25日
東神戸医療互助組合
ほくら支部運営委員一同
6月27日に郡山市大成保育所に設置されている、放射線食品測定器を坪井院長と鹿又が見学してきました。その測定器は、ミリオンテクノロジー社のSPIR-Quantaという大型のNaIシンチレーター(3インチx3インチ)を使った測定器です。検出限界値も10Bq/l 10分と高感度で高速で測定できます。データを蓄積するデータベースもしっかりしており、長年使用していくには適した機器だと感じました。