2011年5月アーカイブ

核害の街に活きる 緊急に必要なこと

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坪井正夫院長の緊急提言   今、最も必要なことを提案します。

 

1.各家庭で線量計を持ち身の回りの放射線量を測定してみること。汚染マップをつくること。
 

2.今、郡山市がやっている除染活動をみんなで応援すること。子供の集まる場所全てで表土除去を進めること。
 

3.全国の機関に呼びかけて除染活動ボランティアを招集すること。
 

4.郡山市は汚染物質の暫定的な扱いを早急に決めて今実施している除染方法を全国に向けて更に発信すること。
 

5.ひまわり運動を拡大すること
  郡山医療生協は、郡山市長さん、各関係機関、各団体と懇談と申し入れ活動を進めます。

 


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 放射線の話が終わり、その後質疑・応答をしました。すべて終了後、参加者が帰る中、一人の女性が私のところに直接聞きに来ました。「これから妊娠しても大丈夫ですか。子供をつくらない方が良いですか」ICRPのリスク評価を例に挙げ話をしました。心配が絶えません。
 

「出された声」
○子供が3人いて、一番下が4歳。外で遊ばせたいが、心配で遊ばせられない。
○子供達をプールに入れてよいのか。
○子供の積算線量1年間で1ミリシーベルトの基準が出された。学校ではある程度抑えられると思うが、学校以外で子供たちの通学路や家庭などでの線量を知る方法はないか。
○線量計はどこで買えるのか。いくらするのか。
○海に放射性物質が流失しているが、海の環境は大丈夫か。
○風が強い時砂埃が上がる。家の窓は閉めた方が良いか。

 

(放射線科:中里史郎)

 5月29日、スポ少の保護者の方々が20人ほど参加して学習会が開催されました。「子供たちが外で遊べなくてかわいそう」「学校では校庭は大丈夫だと言うが・・・・」「野外運動は砂ほこりが上がり、吸い込むと心配」「早く除染して欲しい」など出され、一緒に考えました。子供たちを守るためには、距離、時間、遮蔽の3原則を踏まえることを確認しました。出され対策としては、?スポ少での1日の練習時間を通常より短くする。?日曜日は、線量の少ない地域で練習試合を設定する。?国が1ミリシーベルトを目標にしてことを踏まえ、早急に校庭の除染を行うよう要望を出していく?帰宅後すぐうがい、手洗い、シャワーで洗い流すことなどが出されました。

(放射線科:鹿又達治)

職員の線量測定活動

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  子供の通う学校先生の話から自宅周辺も結構高いのだろうなと思っていたが、外は思ったほど高くはなかった。雨模様であったが、芝生の上より、裸の土上の方が線量が低かったので芝生を剥がした方が良いかと考えたが、その後の処理をどうするか?室内は思ったよりあまり低くなかった。予想に反し1階より2階の方がやや高めだった。屋根や窓、ベランダ等を洗浄すれば効果があるのだろうか?しかし、素人にどこまでできるのか。

放射能汚染に立ち向かう学習進む

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9予定支部で学習会
 

5月27日、久留米公民館で「放射能汚染について考える」9予定支部の学習会が開催され40人が参加しました。講師は地元、久留米にお住まいの佐藤正助先生(福島県理

科支援員・特別講師・わくわく科楽実験教室主宰)「放射線について知りたいこと」や「今、不安に思っていること」などを参加者にメモ書きして出してもらうとどんどんあがり、やはり関心の高さがうかがえました。なかなか聞く機会がないので来たという方が多く、「わかりやすく、飽きさせないお話でとてもよかった」と感想が寄せられました。(記佐藤彰一)

 

説明する佐藤正助先生

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白河虹の家を支える会総会で学習会!

 

 5月29日(日)白河虹の家を支える会総会が開催されました。記念学習では、当院放射線科の鹿又主任を講師に招き「放射線と私たちの健康」と題してお話しいただきました。会員をはじめ、虹の家の職員の参加もあり、子供を持つ母親の立場から「食べ物の摂取に関すること」「スポ少(サッカー)の屋外での練習時間」などについての不安や質問が出されました。放射線汚染から子供を守ろうとする親の「強い思い」がうかがわれた学習会となりました。(記吉田啓介)

 
熱く語る鹿又放射線技師

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5月27日(金)「しんぶん赤旗」記者の取材があり、鹿又園長が対応しました。


記者:保育園としての放射能対策は?
→毎日、室内外の測定をしています。建物の外の表土とさつきを除去し、ひまわりを植えました。窓ふきを実施しました。床のカーペットもとりかえる予定です。


記者:子供たちの遊びは室内ですか?
→緊急父母会を開催して話し合い、次のようになりました。?.外の活動は1日30分以内?.帽子をかぶり長袖をはおる。?帰ったら手洗い、顔を濡れティッシュで拭く。
 

記者:外遊びの時の注意は?
→水たまりや塀などに注意。長く続くと心配。病院のレントゲンと違って、浴びたくなくても長時間浴びるので心配(お迎えに来たあるパパ)

職員の自宅周辺の測定活動始まる!

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自宅をチェックすると0.6マイクロシーベルト。家の外とあまり変わらない数値にショックで、夕食の準備をする気にもなれませんでした。0歳児と3歳児がいます。子供たちのことを考えるととても不安です。床などの水ぶきをしてみます。(記神田康子)
 思っていたよりも自宅内の値が高く、何か対応策を考えないといけないと感じています。今の段階でも屋内外の値にあまり差がなく、小さな子がいて不安なのに、これから夏になり換気をするともっと上がるのかと思うと不安は尽きません。まずは、部屋の中の水拭きをして少しでも値が下がるようになればと思っています。(記遠藤和博)

 

→5月11日、冨田東小学校で先生と保護者による除染作業(ブラッシング)が実施れ、2分の1から3分の1に下がったそうです。

いろんな取り組みが進んでいます。

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・6月1日からいよいよ施設健診が始まります。昨日、漸く資材が渡され、受診者の組織が始まります。また一歩、日常に戻ります。

 

・坪井院長に、大玉村役場から講演の依頼。テーマは「健診の取り組み」とのことですが、現在進行形の被曝も含めてのお話をするとのこと。

 

・宮田専務に広島民医連から研修会の講師の依頼がきています広島で被曝の話、FUKUSHIMAが注目の的となっています。

 

・インターネットで注文した線量計が間もなく届きます。

 

・南相馬市から「礼状」が届きました。南相馬市の避難所には、ファッションセンター“はなみ”から衣類を届けました。
 

・北医療生協に続いて、富山医療生協、香川医療生協から「ヒマワリの種」が届くことになりました。
 

つくしんぼ保育園の罹災証明を申請しました。結果は“全壊”、取り壊すことは決めていたものの、やはりチョッと寂しい想いです。

6/18から19の全日本民医連主催の被曝問題交流会に放射線科の中里科長が参加します。これに先立って、6/12に県連内の交流会が予定されています。翌週が総代会となりますが、各職場で参加集約を進めて下さい。詳細な日程は後日ご案内します。
 

調査中です!

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土壌汚染への対応に神通川流域で起きた富山のイタイイタイ病の時の対応が参考になるかもしれない、対策本部での話し合いを踏まえて、富山医療生協に当時の「客土」に関する資料の送付を依頼しました。

第1回事務部会総会が開催されました。

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事務系職員の集団化と育成を目指して昨年2010年10月に事務部会が結成され、昨日5月26日、事務部会総会(参加者34人)が盛大に開催されました。3月11日の大震災を経過しながらも今年度は一度に5人の事務系新入職員を迎えました。総会は、花見部会長の挨拶、加藤世話人からの経過報告、小島世話人からのオリエンテーションの報告、5人の新入職員からのオリエンテーションの感想と続きました。
 エルダーを担当した小幡、柳沼、小抜の3人からは、各職場で作成した激励の手紙と「サボってんなよ!と洒落の効いたサボテンのプレゼントが新入職員へ、新入職員からエルダーの3人には新入職員歓迎会でのAKB?の写真入りのマグカップがそれぞれ贈られました。
 目前に迫る医療生協4期計画や団塊の世代からの世代交代を視野に、事務系職員はこの総会を節目に、大きな一歩を踏み出します。
 

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    北医療生協の田島専務から、ヒマワリの種が6?届きました何とペットショップで手に入れたそうです。田島専務といえば、事務部会創設時に記念講演をお願いした専務さん。第1回事務部会の日に種が届くというのも、うれしい巡り合わせです。
 

昨日、予定より少し遅れましたが、JA新潟から「新潟産こしひかり」が玄米で1.5T届きました。ありがとうございました。
 

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避難所支援に行ってきました。

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県理学療法士会で分担して行っている避難所支援(声かけ、運動指導、生活支援)のため、郡山養護学校を訪問してきました。
 避難所は5/28で閉鎖されるとのことで、今回の支援が最後となりました。
(リハ科 山田)

たくさんの学習会が取り組まれています。

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放射線技師を講師に、4支部、安積、桑野など支部を中心にたくさんの学習会が取り組まれています。学習会の中で出された一問一答をご紹介します。

 

○質問・意見・要望

 

・洗濯物や布団を外に干しても大丈夫なのか。
⇒長い時間干すわけでもないので、気にしなくてもいいが赤ちゃんや子供の物は中に干したほうがいい。取り込むときもバサバサとしてからにしたほうがいい。
 

・規制がかかる前にたけのこや野菜を食べてしまったが大丈夫か。
⇒普段食べる量は少量なので大丈夫。体内からも排出される。
 

・外に出る際はマスクは有効なのか。
⇒マスクで遮断できるわけではないが、安心感のためにやる方もいる。学校ではマスクをするように指導されているので従ってください
 

・測定機器はどこで販売しているのか。またいくらぐらいか。
⇒値段はピンキリある。性能がいいものは高い。医療機器会社やネットで販売している。
 

・エアコンは大丈夫か。
⇒これも実際に計ってみないとわからない。今のエアコンは室内の空気を使うので大丈夫らしい。(後に実験したら本当だった。)古いエアコンは外気を入れている。
 

・家に芝生があるが放射線量は高いのか。池の水はどうか。
⇒場所によって違うので計ってみないとわからない。コンクリートに比べると土の方が高いことはある。水などは取り替えないでそのままにしておく方がいい。

 

  

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今年の総会は、通常の議事を短時間で終了し、東日本大震災での各生協の取り組みを交流する時間を持ちました。代議員として参加した江川事務長から、震災後の郡山医療生協の取り組み、避難所の支援と支援物資の活用、ヒマワリ運動をはじめとした今後の取り組みについて報告しました。
 

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核害の街で生きる、ヒマワリを植える意味

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環境リスクに対する認識は専門家と市民の間には大変な隔たりがある。今この地は核害の中にあるということを念頭に置いて考えてみる。{「環境リスク論」中西準子、岩波書店}。
 専門家はリスクを年間死亡率という因子で認識する、が、一般市民が認識するときの因子は「破滅因子」「未知因子」だ。破滅因子とは、制御できない、恐ろしい、地球の破壊、致死的な結果、不公平、次世代への高いリスク、削減が難しい、増加しつつあるリスク、受動的、など。未知因子とは、観察できない、知ることが出来ない、遅発性の効果、新しい、科学で知ることが出来ない、などである。実際のリスクとは関係なく、破滅因子と未知因子の要素が強いと、そのリスクは市民にとって受け入れがたいものとなる。
 受け入れがたいとはいうものの、私どもはこのリスクある環境の中で生活していくほかに家族共々生きていく方法がない(郡山市での話だ、それがどうしても出来ない地域もある)。
知ることが出来ないリスクとはいうものの環境放射線量は計測できる。職場にも、各家庭にも、老弱を問わず、サーベイメーターがほしい。これから起こるかもしれない事故でどのような環境汚染が新たに加わるのか、その予測も知りたい(事故が起こってほしいとは思わないが、事故は絶対に起こらないとはもう言わせない)。
 削減が難しいとは云いながら学校などでは校庭の放射性物質を減らそうという努力がなされている。地表面を削る方法だが、画期的な方法と思う、残土の処理が大変だとも聞く。絞りに絞った郡山市民の叡智を出したい。
ささやかながら、ヒマワリという植物の植生を利用し微量なりとも地表面のセシウムを集積し合理的に処理しようという試みを始めた。合理的といっても起死回生の方法ではない、この環境にあるセシウムは地下に埋めるか、空中に、それも世界的広さで拡散させるか、あるいは発生源に戻すか、そんな方法で放射能が減衰するのを待つしかない。ヒマワリが枯れる秋まで論議が続く。
 郡山では比較的放射線量の高い地域にある私の家の庭は今夏ヒマワリの花であふれる。
その根は少し深い穴を掘って庭に埋めようと思う。そしてまた来年も、その次の年もヒマワリを咲かせるつもりだ。これが核害の街で生きる市民の怒りの象徴であり、子々孫々に伝える反原発の思想だ。
 

 

桑野協立病院 院長 坪井 正夫

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JA新潟からお米が届きます。

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   協同組合間の連携で、JA新潟から明日お米が届きます。その量何と3,000kg。くわの福祉会と半分ずつ頂くこととしました。1500kgは病院で使用するお米の約5ヶ月分となります。
 

つくしんぼ保育園周辺の植栽と表土を除去した結果、線量は大幅に下がり、ヒマワリを植えました。表土の除去については、引き続きひかり薬局の周囲と病院の中庭で取り組む予定です。

 時下ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。このたびは、東日本大震災及び原子力発電所の事故に際し、心温まる支援物資を賜り。厚くお礼申しあげます。本来であれば拝眉の上お礼申し上げるべきところですが、避難者対応等のため、略儀ながら書面にて、心からお礼申し上げます。支援物資につきましては被災者の為に有効に活用させて頂きます。町といたしましても、復興に向け一丸となって全力で取り組んでまいりますので今後ともご支援ご協力のほどよろしくお願い申し上げます。

平成23年5月19日 富岡町長 遠藤勝也 

保育園周辺の整備を行います。

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7日から、放射線科の職員が交代で放射線量の測定を行っています。毎朝の打合せで報告していますが、改めてこの間の測定結果を報告します。
 つくしんぼ保育園の入り口付近の計測結果が高くなっています。先日窓ガラスの洗浄を行いましたが今日、明日の2日間で、周囲の植栽を移植し、表土を剥いでひまわりを植える準備を行います。

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今回の福島原発事故により放射能汚染が起こり、郡山でも通常より高い放射線量が続いています。現在の放射線量では、長期間でも人体に影響はないといわれていますが、住民の不安は消えません。
 当院の健康診断では、白血球数・貧血検査は施行していますが、これまでは白血球像は調べていません。そこで、造血機能異常の早期発見のため、健康診断に白血球像検査を加えることを提案します。採血料はこれまでと変わりませんし、検査の手間も変わりません。極端な白血球減少や増加があった場合は、白血球像に異常がなくても、これまで通り再検査をお勧めします。6月1日からの実施とし、健診料金の変更なしで導入します(以上健康管理部の提案から)
 今回の検査項目の追加は、医局会議後の今泉医師の提案を対策本部で検討し、早急に実施した方が良いとの判断から、健康管理部で提案書を作成し、昨日の管理委員会で確認しました。今後、法人の保健活動委員会、理事会で確認し取り組みを開始します。

 

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今年の夏、福島民報社は、福島県内を勇気づけるためにひまわりの花を咲かせます。
子どもたちを元気にしたい。地域の人たちも一緒に元気になって欲しい。義援金とは少し違う形で皆様のご協力を賜れれば幸いです。
福島民報社が事務局となり、皆様からの参加を受け付けます。このページから「カートに入れる」をクリックして、必要事項をご入力の上クレジットカードにて決済し、お申し込みください。
一口ごとに、福島県へ10粒のヒマワリの種が届きます( お客様のお手元に種や花の現物が届くわけではありません )。福島県内に種をまき、成長を見守らせていただきます。
 

 =坪井院長が、早速申込みました=
 坪井院長は、早速事務局と連絡を取って申込みました。「うちの病院でも取り組むので、根っこの処分など必要な情報も是非送って下さい」というメッセージを添えての申込みです。 
 

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5月8日郡山東支部(39人)、5月14日午前桑野支部(19人)、5月14日午後三春支部(人)、5月15日すぎな支部(25人)、5月17日4支部(13人)、5月18日安積支部(24人)と学習会が開催され、講師として放射線科が奮闘しています。
 放射線測定器が欲しい。家庭菜園の野菜は食べられるのか。放射線の影響が心配で、健康診断で胸部や胃レントゲン検査を受けたくない。外出の時子供は長袖、長ズボンが良いのか。家の窓を開けても大丈夫か。外に洗濯物を干してよいのか。体の内部被爆はどのくらいなのか。子供の被曝積算線量は、緊急時年間20ミリシーベルトは妥当か。同じ地域でも、図る場所で放射線測定値に開きがある。政府の言うことは信用していない。など私が参加した学習会で質問や意見が出されました。
 東京電力福島第一原発で3月12日に1回目の爆発。郡山市では3月15日14時5分の放射線量が1時間あたり8.26マイクロシーベルト測定。日本では誰も経験したことのない原発事故の放射線の影響が、私たちの住んでいる環境と生活を一変させてしまいました。参加した組合員は一人一人が、放射線の健康への影響について考え、どうやって防御していけばよいのか真剣に話し合いました。安心感はなかなか得られないと思いますが、少しでも力になれたらと思います。

(記 桑野協立病院放射線科科長 中里史郎)
 

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職場の1年間の旺盛な取り組みが報告されました。特に東日本大震災時の報告は、報告者も聞く側も原発事故による放射能の不安を抱えながらも必死で取り組んできた姿を思い出し、共感の涙でいっぱいになりました。今後1年間、皆で不安を共有し合い、励まし合って困難を乗り越え共に歩んで行くことが確認されました。
(記 佐藤総師長)

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原子力発電所の事故の影響で、浜通りからの避難者の方々の避難生活が長期化しています。とりわけ、医療や介護サービスの必要な方がビックパレットやビック・アイなどの施設で避難生活をすることは困難がつきまといます。二次避難、三次避難と繰り返し、避難所からアパートやホテルへ移動するケースも少なくありません。
 郡山東介護保険センターでは、現在富岡町から避難された方3人と南相馬市から避難された方のケアプランを担当し、支援活動を行っています。郡山東介護保険センターに相談があった経路は、居宅協議会からの紹介、自治体の包括支援センター、避難所を担当している保健師さんからの紹介と様々です。 中には、ひまわりの家デイサービスセンター にアパートから週3回通ってくる方もいるとのこと。不慣れな土地で暮らされる要介護者にとって、郡山東介護保険センターは、頼もしい相談所となっています。
 

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写真は、避難されてきた方をデイサービスに受け入れる打合せの風景です。

昨日、川口市から患者さんが転院されてきました。この方は、いわき市内の病院に入院されていましたが緊急避難ということになり自衛隊のヘリコプターで川口市(埼玉県)の病院に移送されました。移送先は病院側で決定したとのこと、ご家族は郡山におり震災以降いわき市内には入れませんでしたのでご家族が患者さんと会われたのは川口市の病院でということになりました。
 退院後は、当院で往診しながら在宅療養を続けることになるそうです。
 

 浜北医療生協の高瀬事務長から署名のお礼が届きました。

 "本日、宅急便にて、署名用紙、確かに受け取りました。575筆、ほんとうに、短期間に、こんなに集めていただきまして、ありがとうございます。感謝です。
 法人で集約している数を上回る署名数に、職員、みな、励まされております。ほんとうに、ありがとうございました。" (たかせ)

ひまわりを植えよう!...その2

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ひまわりを植える取り組みが、医療福祉生協連の会員支援部ニュースに紹介されました。

 

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ひまわりの種、配りはじめました。

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浜北医療生協から大量に届けられたひまわりの種を配りはじめました。希望者は、療養指導室に“種”と“小袋”を準備しておきましたのでお持ち帰りください。病院周辺や保育所にも蒔く準備を進めています。 
 

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ひまわりを植えよう!

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ひまわりの種が浜北医療生協から大量に届きました。事業所周辺に植える他、小分けしてみなさんに配る予定です。坪井院長からの提案を掲載します。 

まず用語の解説
 環境問題対策
  環境汚染の防止(Prevention)
  環境汚染の修復(Remediation)
  環境汚染の制御(Regulation)
 

Phytoremediation   ファイトレメディエーション   
植物が根から水分や養分を吸収する能力を利用して、土地や地下水中の汚染物質を吸収、分解する技術.

セシウムに対するファイトレメディエーションはヒユ科のアマランサスや西洋カラシナ、ヒマワリ等で試されているが、土壌中のミネラル分と強固に結合するために回収は難しく、実用には至っていない、というのが現状です。
これまでの研究結果では土壌や栽培法によってセシウムの蓄積率が大きく異なることが知られているが、Dushenkov  S,  Mikhevsky  A,  らによると屋外実験において多く蓄積する場合でも、セシウムの量は植物体の乾燥重量?あたり数千ベクレルという値が一般的である。

ヒマワリとファイトレメディエーション
 ヒマワリはセシウム137を根に、ストロンチウム90を花に蓄積させるという。
ヒマワリの根からそれらの物質が吸収され蓄積されるということで、大気中のそれらの物質は吸収されないし、ヒマワリの根の周囲だけから吸収されるということになる。
地中深くからも吸収されない。

それらを踏まえての提言
 
 各家庭で、そういう場所があればひまわりを植えてみましょう
 病院の周囲にひまわりを植えてみましょう
 あいた土地のある人はひまわりの種をまいてみましょう

枯れたひまわり(厳密には放射性廃棄物)は深めの穴を掘って埋めましょう
種子は来年のためにとっておくか私にください
種子をまく時期は5月から6月です、今です。

 

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5月15日の日曜日、ふれあい・桑の実デイサービスと通所リハビリテーションの引越しを行いました。それぞれの事業所職員と総務・組織部、リハ・放射線居宅・包括の職員に事務系の新入職員を含めて約30名が参加しました。16日(月)からそれぞれ新しい場所でサービスの提供を開始します。ふれあい・桑の実は新設された「ひなたぼっこ」、通所リハは「組合員センター」、病院2階通所リハ跡は「会議室」として使用する予定です。連絡方法も変わりますので、お間違えなくお願いします。(新田)

 

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協同組合間の連帯行動として、JA新潟から10トン届く予定です。県内の5つの医療生協と2つの社会福祉法人で均等に配分して活用させて頂きます。また、これとは別に全日本民医連から郡山医療生協に20?袋で460?のお米が届きます。

今日、5月14日は、郡山医療生協39回目の創立記念日です。少し懐かしい写真を並べてみました。

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 左上→桑野診療所

 右上→桑野協立病院第1期

 左下→桑野協立病院第2期

 右下→桑野協立病院第3期


 桑野協立病院は1980年10月開院で、第2期は1986年第3期は1994年に竣工しています。本日永年勤続表彰を受ける方々のうち、30周年を迎える方は、桑野協立病院30年の歴史をともに歩んできた方々ということになります。
 30周年記念誌「虹をもとめて」から、医療生協設立時の逸話をご紹介します。「郡山というのは、生協が馴染まない土地柄で、消費生協は2回も倒産しています。医療生協といっても“衣料生協”と間違われるのはよい方で、信用されるためには並々ならぬ努力が必要でした。」(先崎初代理事長…「虹をもとめて」P24から抜粋) 来年は法人設立40周年を迎えます。 

09年7月開設したひまわりの家デイサービスセンターは、利用者が徐々に増えていますが、狭い事業所なので大幅に利用者を増やすことが困難です。通常規模事業所で運営してきましたが、4月から「小規模事業所」を選択し利用者への質の高いサービスを提供しようと3月11日届出書を作成している日に、あの大震災でした。2ヶ月を経て本日届出をおこないました。(新田)
 

浜北医療生協の高瀬事務長から宮田専務宛に「ひまわりの種を送る」との連絡が入りました。メールの内容をご紹介します。

 ひまわりのたね。送ります。はじめ農協で買ってうんと高くついたのですこしびびりました。
 地域をまわって、「善地花の会」の方々の協力を得て、ひまわりの種を無料で譲っていただきました
福島・郡山の話をしまして、大変関心されておりました。老人会の方々が中心になって、地域を花で明るくしようというボランティアが毎年北浜東小学校の隣地にお花畑をつくっています。「花が咲いたら写真を送ってほしい」といっておりました。

            

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5月11日、12日のひなたぼっこ内覧会は両日で合計330人。この施設への期待が大きかったことを示しています。組合員さん、近隣の方々、市内の居宅・包括職員、くわの福祉会と医療生協職員などが訪れました。
小規模多機能型居宅介護とグループホームの利用者受入れも開始、開所式で「さんさ時雨」を披露してくださった小規模多機能型居宅介護利用者第1号のSさん、「心待ちにしていた施設が利用できてうれしいです。あんたら(職員)も頑張って仕事をしてください」と励まされ、物江所長は感動してうれし涙。本日(12日)は通い利用者3人。本日は初めての泊りが1人。グループホームは2人利用者。1週間以内に定員を満たす予定です。
 小規模多機能型居宅介護は、今回の内覧会で相談がある半面、利用見込者が入院して延期になるなど増減の動きがありますので、対象者については引き続きご紹介ください。

大槻にある青少年会館の避難所への送迎を、組合員送迎バス(湖南コース)で行いました。乗車は6人で、5人の方が受診(1人は付添い)されました。また家族の方が一時帰宅(川内村)を行っているため、避難所の方が付添いでお出でになりました。(避難所との窓口は朽木次長が担当しています。)  
 

"ひなたぼっこ"がオープンしました。

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震災の影響で遅れていた複合型生活支援施設“ひなたぼっこ”が開所式を迎えました。参加者は70人、来賓として郡山市原市長(代理として濱津保健福祉部次長)、川下京都建築事務所社長、宗像八光建設社長、星島町会会長など14人の方にお越し頂きました。
 地域交流センターは「いっぷく」と命名されたことが紹介され、その後物江所長より、グループホームと小規模多機能施設で勤務する職員が紹介されました。その後行われた内覧会には200人が来場されました。

 

 

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 開所式では、利用者代表からも、開所を待ち望んでいた声が寄せられました。「暫く茨城の息子のところに身を寄せていたが改めて住み慣れた郡山で余生を送りたいと考えた」と独鈷さん。
 

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移設する医療生協ふれあいデイサービスセンターにはミスト浴槽が導入されています。おおつきホームで使用している評価を聴き、職員が実際に入浴して導入を決めた特殊浴槽です。   
 

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"ひなたぼっこ"の開所式が行われます。

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  震災の影響で遅れていた複合型生活支援施設“ひなたぼっこ”がオープンします。今日から始まるのは、小規模多機能施設とグループホームの2つの施設。15日には「医療生協ふれあいデイサービスセンター」と「医療生協桑の実デイサービスセンターが、現在の組合員センターから引っ越してオープンする運びとなります。
 尚、医療生協ふれあいデイサービスセンターの移設に伴って、病院旧館2階の通所リハビリは、ふれあいデイサービスセンターのスペースへ移設することになります。  組合員センター多目的ホールは当面の間保育所として使用し、通所リハビリが使用していた旧館2階は「会議室」として使用する予定です。

 

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  県青少年自然の家に避難している方々からの要望に応えて、湖南コースの組合員送迎バス(隔週木曜日)のコースを一部変更して対応することとしました。12日から始まります。

聞間先生の講演会の質疑から

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5月5日に行われた講演会での質疑からいくつかをご紹介します。尚、原稿は、浜北医療生協杉山さんのまとめを活用させて頂いています。

 

○ 体内に取り込まれたセシウムをとりだすために、カリウムをたくさん食べれば効果があるというのは本当か?
 → セシウムとカリウムが置き換わるとは思わない。早くたくさんおしっこを出す方が良い。毎日毎日体内に入ってくるから問題だ。マスク、手洗いを心がけること。

 

○ 夏に、半そで半ズボンを着せて、肌を露出させても安全か?
 → 福島原発からは、半減期30年のセシウム137と半減期2年のセシウム134が1:1の割合で放出されている。この放射線は、衣服では遮られません。防護服でもβ線・γ線は防げない。だから、服のことで母親が神経質になって、それが子供のストレスになるのが良くない。塵の付着を防ぐために、毎日お風呂に入って下さい。

 

○ 妊娠中の娘がいます。どのように対策をしたらいいでしょうか。
 → 基本的に子供の場合と同じです。外出中はマスクをし、うがいと手洗いをする。インフルエンザ予防と似ています。

 

○ 通学で往復に1時間以上かかる。毎日外に出て、既に被曝している。5年後、10年後まで毎年検査した方が良いのか?疫学調査がされるのか?
 → 原発労働者には定期健診があり、イギリス・フランスの放射性物質処理施設の労働者にリスクが増加しているという報告はあるが、住民のための調査は今まで1つもありません。調査は必要になっています。チェルノブイリの教訓からすると甲状腺のチェックです。甲状腺の癌は非常に少ない。これは触診で判りますが、エコーも考えられる。一般的な健診に加えて甲状腺機能低下のチェックでしょう。

 

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放射線量測定を実施しています。

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 放射線科の職員が交代で玄関前、病院内、つくしんぼ保育園前の放射線量の測定を行い、報告することとしました。また、測定結果は受付に表示します(9日測定)


 玄関前    1.3μsv   

 受付前   検出せず 

 保育園前   1.5μsv

  (地表1センチ)
 

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原発公害 =これからの不安を共有して=

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医療の現場で、放射性同位元素やX線を扱いながら仕事をしている。長い間の仕事となった。その中で何時も思うことは安全で体に良いという放射性物質や放射線はこの世の中には存在しないということです。だからそれらを活用するときは空間と線量には厳密な規定がある。
今の私どもの生活空間は、量的には差があるとはいえ、危険物が広く存在し不安に満ちあふれたものだ。原発公害環境と呼べる。
 科学者の端くれとして、国際的な基準、日本社会基準は理解できる。毎日各地の線量をチェックしてもいる。正直言って不安を何時も抱えている。安全基準というのは危険指標と同じと思う。
 桑野協立病院の職員は、命の危機に直面しながら、放射線のことを気にしながら、自分の子供達を仮設の保育所に預け、懸命に復旧作業に当たった。今も同じだ。
 避難者の支援に当たり自分が被災者であるということを忘れてもいた。少し落ちついた今になっても不安だ。大きな不安の一つは子供達は大丈夫だろうかということ。
 私にも成人した子供達と年少の孫がいる。この地域で生活しているので不安は皆さんと同じだ。家族みんなが原子力博士になった。
私はこれから後も体の動く限りこの病院に留まってみんなと一緒にこれらの不安を共有したいと思う。この共有するという原則に医療生協が定めた患者の権利章典を据えたい。原発公害の中では我々もまた患者である。どうであろうか。
 私どもが復旧し復興しようとしているのは建造物だけではない、人と人との熱い絆だ。
 丁度30キロライン上で農業を営んでいる私の兄が今年は米を作りたくないという。地震雷よりも怖いと思っていた親父代わりの兄の涙を初めて見た。悔しいのであろう。
こんな思いも含めながら、何時かみんなでここで働いていてよかったと喜び合える日を自分たちの力で呼び寄せたい。 (みんなの健康特集号から)

 

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院長 坪井正夫

5月5日こどもの日、浜北医療生協きたはま診療所(静岡)から聞間元(ききまはじめ)先生を講師に招き放射能の正しい知識を見つける学習会を開催しました。午前は職員、午後は組合員さんを中心に合わせて100名を超える参加。先生からは民医連被曝研究委員会の見解やセシウム等の性質や数値に関するお話を頂いた後、参加者からの多くの質問にお答え頂きました。
現在、持続的に被曝している生活の中で今の線量は安全と言えるのか...?「子供をもつ親として」「大事な子供を預かる保育園として」「日常生活に関して」「食事に関して」「地域の中で」などわたしたちの生活に直結した不安の声が数多く出されました。
なかなか答えがみつからない問題ではありますが、放射線から身を守ること、未来を担うこどもたちにそのリスクを軽減させること、みんなで知恵を出し合いこれから安心できる生活を目指して運動を広げていくことが大切です。(吉田)
 

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昼食には増子理事・村上理事手作りのうな寿司を囲みながら、先生とともに来所された浜北の職員の皆さんとの懇談。浜北医療生協の組合員さんの取り組み、浜松医科大学の学生ボランティア、ミクシ―を通しての若いお母さんたちの活動と、物資協力に至るまでの浜北医療生協での取り組みを高瀬事務長さんからご紹介頂きました。遠い静岡にも同じ医療生協の仲間がいることは安心のひとつになりました。

 

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「ひなたぼっこ」は、所定の法令検査を終了し、4月30日に八光建設から郡山医療生協への引き渡しが行われました。 
 5月1日からは休日を利用して備品の搬入が行われ、7日から10日にかけては新しく採用された職員のオリエンテーションが予定されており、いよいよ11日の開所に向けての最終段階に入りました。
 

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=被曝対策本部会議に参加しました=

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5月1日に、被曝問題の講師養成講座を兼ねた全日本民医連の「被曝問題対策会議」が福島で開催されました。
郡山からは、坪井院長、宮田専務、江川事務長、佐藤看護部長、中里(史)科長、小島主任が参加。斎藤紀先生が計画避難地域となった川俣町山木屋で行った講演を中心に、子供の被曝問題、今後の対応等の意見交換が行われました。
 

今年度の大きな取り組みの一つとして予定している前進座公演の準備会が開かれました。前進座公演は前回の「赤ひげ」に続いて、二度目となります。今回予定している演目は、歌舞伎十八番の内「毛抜」と高野長英をモデルとした「水沢の一夜」の2つの演目です。
準備会には、前進座から嵐圭史さんが参加され今回の2つの演目と創立80周年を迎えた前進座の取り組みが紹介されました。
公演は11月を予定していますが、郡山市文化センターが震災の影響で使用できないこともあり会場の確保と前進座の日程を調整しながら公演日時を決定することとなります。 

 

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5月の皮膚科は、東北大学医局の都合で、毎週月曜日(一日、担当菊地先生)と水曜日(午前、担当柴田先生)となります。金曜日の外来はありませんので、ご了承ください。
 

5月2日から診療体制が変わります。

5月2日から31日までの臨時診療体制表をご覧下さい。 

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